Original

レーザー加工機・レーザーカッターを導入する時に必要な周辺機器:エアーアシスト・排気装置・集塵消臭装置

レーザー加工機・レーザーカッターは、実は機械本体だけではレーザー加工ができないものが多いです。

火災を防ぐために必要な、エアー(空気)を吹きつける装置や、レーザー加工で発生する煙や粉塵を外へ排気する装置が別途必要になります。このような機械本体以外で必要な機器・設備を「周辺機器」と呼びます。

今回は、レーザー加工をする際に必要な「空気(エアー)」にかかわる2つの周辺機器をご紹介します。


1.火災の防止や、煙・粉塵を除去する、エアーコンプレッサー・エアーアシスト(レーザーの加工面へ空気を吹き付ける装置)


レーザー加工機・レーザーカッターの周辺機器:エアーコンプレッサー
レーザー加工機・レーザーカッターの周辺機器:エアーコンプレッサー


レーザー加工中には、レーザーを照射している部分から炎が出ることがあります。炎をそのまま放置していると、レーザー出力に必要な集光レンズを傷めたり、火災を招く危険性があります。

また、レーザー加工をする際には、必ず煙や粉塵が発生します。煙や粉塵もそのまま放置していると、レーザー加工機本体を傷めたり、加工品質を損ねる原因になります。

そこで、レーザー加工機・レーザーカッターの多くには、レーザーのヘッド(レーザーが照射される部分)から圧縮した空気を吹きつける機能が備わっています。

圧縮した空気をレーザーが当たっている部分に吹き付けながら加工することで、炎の発生を抑止したり、煙や粉塵を除去することができます。


エアーコンプレッサーは、圧縮した空気を送り込む機械・装置です。

多くの種類のコンプレッサーが販売されていますが、加工する素材によって、必要な空気の量(流量)が異なりますので、用途によって最適なものを選ぶ必要があります。

例えば、木材のレーザー彫刻やレーザー加工は、木ヤニや粉塵が多く発生するので、空気を強く吹き付けた方が加工の仕上がりがよくなります。


他にも、コンプレッサーの使い方次第で、加工の仕上がりをさらにアップさせる方法があります。

レーザー加工時の切断面の焦げ&黄ばみを軽減するエアーコンプレッサーを活用したレーザー切断方法とは?


2.集塵機・消臭器・ブロアー(レーザー加工時に発生する煙や粉塵・臭いを除去・処理する装置)


レーザー加工機・レーザーカッターの周辺機器:排気装置(ブロアー)
レーザー加工機・レーザーカッターの周辺機器:排気装置(ブロアータイプ)


エアーアシストにより、加工面への煙・粉塵の付着を防止し、加工品質を向上させることができるとお伝えしました。

しかし、煙や粉塵は空気を吹き付けるだけでは、レーザー加工機内部に充満してしまいます。充満した煙や粉塵はエアーアシストでは除去できなくなりますし、レーザー加工機外部に漏れ出してしまうと、作業環境の汚染にもつながります。


そこで、レーザー加工時に発生する煙や粉塵を室外に排気する装置が必要になります。

一般的には、レーザー加工機本体裏側にある排気口と排気装置をホースでつないで、排気装置から室外へ排気する方法が多くとられています。


しかし、室外へ排気する排気口やスペースがない、あるいは近隣に住宅があり、室外に煙や粉塵が排気できないといった場合には、空気洗浄機のように粉塵を集める集塵機や、ろ過フィルターや活性炭などで臭いを除去する脱臭機能のついた集塵機を使用します。


排気装置、消臭機を選ぶ際にもう一つ大切な指標は「風量」です。
レーザー加工機の加工エリアのサイズ、加工内容によって推奨する風量が変わってきます。この風量が不足した場合、レンズやミラーの汚れ、火災、各種精密部品の故障につながるリスクが高まります。

どれだけ高性能なレーザー加工機を使用していても、排気装置が風量が不足していると本来の性能を発揮できません。


排気装置、集塵機の価格は、消臭機能のない排気装置タイプ(ブロアータイプ)で10~30万程度、消臭機能がついているものだと、30~200万円の物まで幅広くあります。200万円の大型高性能消臭機であれば、フィルターの交換1回で、8万円程度必要です。

ランニングコストにも大きく影響してきますので、加工する素材、用途と合わせて、しっかりと排気方法を検討しましょう。


まとめ

以上、レーザー加工機・レーザーカッターを導入する時に必要な「空気」にかかわる周辺機器のご紹介でした。

レーザー加工機本体と同様に様々な種類のものが販売されており、価格もピンからキリまであります。どれを選択するかによって、初期投資(イニシャルコスト)に大きな差が出ます。

コストを抑える目的だけで低価格のものを選んでも、加工用途に適していなかった場合、逆にランニングコストがかかってしまったという失敗例もあります。メーカー・販売元にしっかり確認するようにしましょう。


ComnetStationの更新情報・お役立ち情報をいち早くお届けします。